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~実践選別道場~

 「稚魚飼育を始めてみたけど、選別方法がわからない…」というお客様の為に、
出来るだけわかりやすく解説いたしました。写真は当場の野池で飼育している稚魚
ですが、個々の環境によって一選目でもかなり全体の様子が変わります。全体的に
黒や黄色がハッキリとしている方は、環境も良く水作りに成功していると言えますが、
黒も黄色もぼやけているという方は、水槽の色や水質が良くない証拠ですので、
「稚魚飼育マニュアル」を参考に一度環境作りを見直してみてください。

◆一選目

昭和三色選別前の様子

毛子から30~35日経過後の稚魚です。
選別後です。

一選目のポイントは、あまり厳しくしない事です。完全に昭和にはならない物だけを外しましょう。上記の写真で言うと、ピンク色の紅白くずれ、白写り、真鯉のような物、完全な中羽模様、頭が坊主な物などです。
今回外した物です。

真ん中の緋写りのような物は、おなかの緋盤に切れ目の入っている物であればまだ残しておいても良いですが、今回は全く切れていなかったので外しました。また、このタイプで暗めのオレンジ色をしている物は昭和にはなりにくいですが、綺麗な黄色をしている物は残しておいて下さい。

◆二選目

二選目の選別です。

大きさは5cm前後です。だいぶ模様も始まって来ています。良い模様をしている物は当然ですが、これから良くなるであろうという鯉を見落とさないようにして下さい。まだ墨を被っているが、その下にある緋模様が良い物、また、小模様だけど白地に墨が入りそうな物など注意して見て下さい。
選別後です。

色が薄くても良さそうな物はまだ残しておきます。顔の黒い物や面被りなどもこの段階では切りません。自分の好みではない緋模様の物は外しても構いませんが、墨が出た時に昭和としてバランスが取れる物もいるので注意して下さい。またこの中には良い例になる物が入りませんでしたが、黄色っぽい緋写りのような物でおなかの緋盤に切れ目の入っている物はまだ残しておきましょう。
今回外した物です。

ちょっと分かりずらいかも知れませんが、左下の物は頭の緋盤が飛びそうで、右端の物は頭が坊主です。あとは模様になりそうも無い一本緋や質の悪い緋写り、模様っぽいけど緋盤が抜けそう(ムラやスカスカ)な物を外しました。真ん中左の物は良さそうな昭和っぽく写ってしまいましたが、実物は緋ムラがひどくて外しました。